竹中裕子さん(1/3) ここで育てたい!と思える場所「ちょこカフェ」のお話


Posted on 2014-12-31



子育てって当事者になって改めて考えると、分からないことが沢山あるものです。みなさんはどのような育ち方をされたか、じっくり振り返って考えてみることはありますか?

ここ調布では、『「ここで育てたい」と思えるまちづくり』を目指し、地域で子育て支援をしている個人や団体と子育て当事者をつなぐNPOを運営しているお母さん方がいらっしゃいます。
ちょうふ子育てネットワーク、略して「ちょこネット」の皆さんです。

私も今回のお話を聞きながら、自分はどのように育てられてきたのだろうかと、考えさせられる良い機会となりました。
そんなちょこネットが運営する「ちょこカフェ」の話をお届けします。

 

こだわりの美味しいご飯やお茶が楽しめるちょこカフェ

ちょこカフェは深大にぎわいの里にある、どなたでも利用できるコミュニティカフェです。子育て中のお母さん・お父さんや赤ちゃんはもちろん、地域の色々な方々が利用しています。
 


オープン当初、カフェのメニューはコーヒーだけだったそう。
チョコカフェの原点ともいえるコーヒーは今も変わらずトドロキ珈琲店から仕入れたこだわりの豆を用いて、一つ一つ手で丁寧に淹れています。
 


ランチは野菜をたくさん使った美味しくて体にいいメニューをスタッフさんが考案しています。


他にも、調布にあるカフェ大好きさんのジェラートや、てづくりのビスコッティ、天然酵母の自家製パンを使った野菜たっぷりのスープランチ(土曜日限定)などがあります。


靴をぬいで上がります。

木のぬくもりが暖かい和室に、ほりごたつ式のテーブル。赤ちゃんが寝転がれる布団もあります。


この空間がつくる雰囲気の為か、自然と交流が生まれます。


おいしいご飯とコーヒー、それだけでも満足なのですが、ちょこカフェは単なるカフェではありません。
今回はちょこカフェを運営している「ちょうふ子育てネットワーク・ちょこネット」の設立者のお一人、竹中裕子さんにお話を伺いました。

竹中さん「ちょこカフェは、子連れのお母さんがフラっと立ち寄ることができるカフェです。
子育て中の方にとっては外食も一苦労。レストランに入っても、子どもがぐずったり騒いだりして、のんびり食事どころではありません。ちょこカフェは赤ちゃんが泣いても文句を言われないってわかっているから、みなさん喜んで来てくださっています。
でもあえて子育てカフェという名前を大々的には出していません。ここは地域のコミュニティカフェでありたいから。年配の方から、若い男性まで誰でも使ってもらえるカフェにしたいんです」

 


 

そんなカフェを目指している背景には、孤独の子育て、いわゆる"孤育て"の問題があるということでした。

竹中さん「近所付き合いが少なくなっている今、出産後は友達作りにもひと苦労。やがて地域に同じような年齢の子どもを持つママ友はできますけれど、地域のいろいろな世代との交流は生まれにくいんですね。
でも、子育てって"斜めの関係"(※注1)が大切だと思うんです。
例えば近所のおばちゃんおじちゃん、お兄さんお姉さんと関わりながら、地域の人たちになんとなく子供の「存在」を知ってもらえますね。そういう関係性を紡いで行くと、 『ちょっと買い物行きたいけど下の子が…』という場面でも、『いいよ見てあげるから行ってきな』って言ってもらえることもあります。まずはつながって、互いをよく知るようになると、自然と助け合えるのではないでしょうか。
もちろん、昔に比べると、どうしても今はそういう関係が少なくなってしまっています。昔のままは再現できなくても 、似たような状況を私たちがつくっていって、その良さを感じてもらって、色んな人が子供とふれあったりできる場をつくれたらと思っています」

(記事 : 大倉 愛弓)
(写真 : 刷壁 秀俊

 

※注1 

斜めの関係

利害関係のある先生でも親でもなく(タテ)、同じ視点になりがちの友達でもない(ヨコ)、“先輩” (ナナメ)の人だからこそ、安心して本音を引き出すことができる、という関係性の表現です。




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